ベーカー嚢胞と膨らみ
前回は膝の水の話でした。
今回は膝の裏に膨らみが出来てしまって、膝を曲げるのが痛くて困難になっている人もいるかもしれませんので、ベーカー嚢胞について話します。
ガングリオンとは違って膝の皮膚の下にコリコリした膨らみがあったら、ベーカー嚢胞かもしれません。
膝に水が溜まって、そのままにしていると関節を包んで膝の水を適切に蓄えている関節包の袋が変形して外に膝の水が飛び出ることがあるようです。
上のイラストのように膝の後ろに水が風船状に膨らんでいますね。
なぜ、こうなるかというと膝の水が増えすぎてパンパンになっているのに、そのままにしている場合、関節包が水で変形してその部分だけ膨らんでしまうのだと推察できます。
ですので、「膝の後ろだけにできる」わけではないと知っていてください。
で、このベーカー嚢胞が治るのか?という部分ですが、治る可能性は十分にあります。
まず、膝の水が増えっぱなしでは、どうすることもできないですよね?
なので、膝に掛っている負担を減らして、膝の水が多く作られないように養生するのがいいと思います。
膨らんだ風船状の袋ですが、例えば、耳にピアスをして何年もピアスを通していなかったら、ふさがることがありますね。
それと同じように、袋に繋がる水の通り道もふさがるはずです。
耳は外にあるのにふさがるわけですから、体内ではもっとふさがるのが早いかもしれません。
体は自己治癒をしているので、このような現象が起こるのです。
今回はここまでです。